ひとり親(父子家庭)になってすぐの話(その2)
ひとり親(父子家庭)生活が始まってすぐ、わたしは息子たちに伝えたことがあった
それは「どうしょうもないくらい辛くなったら逃げてもいい」ということ
なぜこの事を伝えたのか?
それは、ひとり親(父子家庭)になったことで、これまで大人2人でやっていたことを1人でやることになる
そうなると日々の生活に追われ、子どもたちのちょっとした変化を見落としてしまうことも出てくるはず
それに、毎日忙しそうにしている父親の姿を見ている息子たちは、たとえ悩みがあったとしても、心配かけたくないという思いから相談できないこともあるのではないかと考えたからだ
親としては、子どもが追いつめられていることに気付かず、取り返しのつかないことになってからでは遅いし、絶対に後悔だけはしたくない
だからこそ「辛くなったら逃げてもいい」ということを初めに教えた
そうすることで我慢の限界を超える前に「学校へ行きたくない」「友だちと遊びたくない」「頭(お腹)が痛い」などといったわかりやすい態度でわたしに”SOS”を出してくれるのではないかと…
昔と違って、SNSを使うのが当たり前の時代
子どもを注意深く観察していても気づかないこともたくさんある
少しでも息子たちが助けを求められる環境を作りたかったし、忙しかったから気づかなかったということを避けたかった
おかげで中学生の息子が友だち関係で悩んでいることに早い段階で気づき、一緒に乗り越えることができた
これからも本当に辛くなったら、わたしのところに逃げてくればいいと思うし、一緒に悩みを解決していきたい
学校や会社といった狭い世界だけで生きるのではなく、イヤになったら外の広い世界に行けばいいだけ
必ずどこかに自分の居場所はあるし、どんなに辛い状況でも、生きていれば何とかなるという考えを持てる人になってほしいと願っています